こんな場合に、貸したお金を返してもらえないという危険性を減らす手段

お金を貸すときに保証人をとる

友人から、1年後に全額返済するから200万円を惜してほしいと頼まれた。でも、友人の経済力を考え
ると、本当に1年後に全額返してもらえるか心配だ。

 

●保証人とはなにか
こんな場合に、貸したお金を返してもらえないという危険性を減らす手段として、「保証人」をとることが
考えられます。保証人とは、「借主が約束どおりに返済できない場合は、私が代わりに返済します」と、
貸主に約束をした人のことをいいます。保証人には、ただの「保証人」と「連帯保証人」の2種類ありま
すが、たんに「保証人」という場合であっても、日本の契約社会では、ほぼ100%「連帯保証人」のこと
をさします。では、誰かに「連帯保証人」になってもらうことによって、貸主には、どんなメリットがあるので
しょうか。まず、「連帯保証人」は、借主が期限の利益を喪失した場合、借主にまだ借金を返せる力
があったとしても、貸主の請求に応じなければなりません。つまり、借主が返済期阻までにお金を返さ
なかったときは、貸主は、借主より連帯保証人からのほうが貸したお金を取り戻せそうだと思えば、いき
なり連帯保証人に対して「貸したお金を返せ」と請求することができるのです。そして、貸主から請求
された連帯保証人は、それを断ることができません。

 

●連帯保証人は何人までとれるか
連帯保証人は、承諾してくれる人さえいれば、何人でもとることができます。数に制限はありません。
また、借主が借りたお金の全額を返済するまでは、免除や時効などにならないかぎり、連帯保証人の
責任は消えません。そのうえ、借主が期限の利益を喪失したあとは、どの連帯保証人にいくら請求する
かは貸主の自由ですし、いちばん支払ってもらえそうな人に全額を請求してもかまわないのです。この
ように、誰かに連帯保証人になってもらうことは、貸主にとって貸したお金を確実に返してもらえるための
有効な手段のひとつであり、その人数は多いにこしたことはないといえます。逆にいえば、貸す金額や
借主の経済力などによっては、誰か連帯保証人になってくれる人がいないかぎりお金を貸さないとい
った強い姿勢で借主と接することも、貸したお金を確実に返してもらうためには必要です。

 

●連帯保証人になってもうらうための契約
連帯保証人になってもらうための契約(連帯保証契約といったりします)は、貸主と連帯保証人になろ
うとする人とがしなければなりません。一般的に、連帯保証人になろうとする人は、借主に頼まれて、
しぶしぶなろうとする人がほとんどです。ですから、連帯保証人となる人と連帯保証契約を交わすときは、
貸主としては、契約書を作成し、その書面に署名捺印をしてもらうのはもちろんのこと、あらかじめ、
その人に「借主が借りたお金を約束どおり返すことができなかったときは、あなたに残額すべてを支払っ
てもらうよう請求します」ということを説明しておくべきです。この説明を怠ると、あとで実際にその連帯
保証人に請求したときに、その人から「そんな契約だったとは知らなかった」といわれ、契約の成立その
ものを争われる可能性もあるからです。