「債務を免除する」とは、借主が負っている「貸主に借金を返す義務」を

貸したお金の返済を免除するときは

3年前、事業をしている友人に、返済期限を定めないで200万円を貸した。最近になって、その友人の
会社が倒産したので、貸した200万円についての返済を免除してあげようと思う。なにか気をつけることは
あるだろうか?

 

●「債務を免除する」と「債権を放棄する」
「債務を免除する」とは、借主が負っている「貸主に借金を返す義務」を、貸主がなくしてあげることです。
「債権を放棄する」とは、貸主が借主に対して持っている「貸したお金を返せ」と請求する権利を、もう
いらないということです。一般的に「債務を免除する」と「債権を放棄する」という言葉には、それほど違い
はありません(ほとんど同じ意味で使われています)。そして、いずれの場合であっても、貸主は「免除」や
「放棄」の意思を借主に伝えれば、それだけで効果が発生します。伝え方は、口頭でも文書でもかまい
ません。また、借主の同意は、とくに必要ではありません。

 

●債務免除・債権放棄の効果とは
貸主が債務免除や債権放棄をすると、どうなるのでしょうか。法律的には、もはや借主に貸したお金を
請求することができなくなります。また、保証人や担保があっても、そこからも返してもらえなくなります。
つまり、どのような方法を用いても貸したお金を返してはもらえなくなるのです。このとき、借主の財産
状況から客観的に見て、貸したお金を一部でも取り戻すことが可能と思われるにもかかわらず、その
部分まで免除や放棄をした場合は、少し注意が必要です。なぜなら、客観的に「取り戻すことができる」
と考えられる部分について、貸主が借主に対して経済的な利益を与えた=贈与したとみなされ、借主
に贈与税などの税金がかかってしまう場合があるからです。なお、贈与税は、年間110万円までの贈与
についてはかからないことになっています。したがって、贈与税がかかる可能性のある110万円を超える額
の貸金を放棄するときは、貸主は、このことに気をつける必要があります。