たとえば50万円のお金の貸し借りをした場合

お金の貸し借りをすると必ず利息がつきますか

●利息とはなにか
たとえば50万円のお金の貸し借りをした場合、借りたお金(50万円)のことを元金(あるいは元本)
と呼びます。借主は基本的に、この元金と同じ金額を貸主に返すことになるのですが、それ以外
に「利息」と呼ばれるものがついて、借りた額よりも多く返さなければならない場合もあります。この
「利息」とは、お金を貸したり借りたりした日から返す日までのあいだの元金の使用料のことをいい
ます。では、どんな場合に利息がつくのでしょうか。

 

●商人かそうでないかによって変わる
まず、お金の貸し借りをするときに「利息はつけない」と約束すれば、利息はつきません。逆に「利息
をつける」と約束すれば、利息がつくことになります。このように、お金の貸し借りをするときに貸主と
借主のあいだで利息をつけるかつけないか、はっきり約束していれば、原則として約束したとおりに
利息がついたりつかなかったりします。ところが、お金の貸し借りをするときに利息についてなにも約束
しなかった場合は、貸主・借主が「商人」かそうでないかによって、利息がつく場合とつかない場合
に分かれます。なお、ここでいう「商人」とは法律上の呼び方で、たとえば会社や八百屋、ケーキ屋
のような営利事業を行なっている人などをまとめて「商人」と呼んでいます。では、貸主・借主が商人
かそうでないかによって、利息にどんな違いが生まれるのでしょうか。まず、貸主・借主の両方、ある
いはどちらか一方が商人でない場合には、「利息をつける」と約束しないかぎり利息はつきません。
ですから、利息の約束をなにもしていなければ利息はつかないことになります。一方、貸主・借主の
両方が商人である場合には、利息の約束をなにもしていなくても利息がつきます。親子や友人同士
のお金の貸し借りでは、「利息をつける」約束をしていないことがほとんどでしょうから、貸主・借主
両方とも商人でないかぎり、利息はつかないことになります。

 

●利率の約束がないときは
このように、お金の貸し借りでは利息がつく場合とつかない場合に分かれるのですが、それでは利息
がつく場合には、どのぐらい利息がつくことになるのでしょうか。利息は、元金に対する割合(利率)
によって表わす方法がもっともポピュラーです。たとえば利率が「年3%」であれば、1年後に借りた
お金を返すときに、元金の3%に相当する金額を利息として元金に上乗せして支払うことになります。
お金の貸し借りをしたときに、この利率まで約束して決めていれば、原則として、その約束した利率
によって利息を払うことになります(ただし、法律で利率の上限が決められています)。ところが、「利息
をつける」という約束だけで利率までは決めなかった場合には、借主はどのぐらい利息を払ったらいい
かわからなくて困ってしまいます。そこで法律は、「利率がわからない場合には、この利率で利息を
算出してください」という利率(この利率のことを法定利率と呼びます)を用意しています。なお、この
法定利率は2種類あり、貸主・借主の両方あるいは一方が商人の場合には「年6%」、貸主・借主
の両方が商人でない場合には「年5%」となるので、使い分ける必要があります。