「返せ」といわないと返してもらえなくなってしまうことがある

貸したお金はいつ返してもらえるのですか

●「返せ」といわないと返してもらえなくなってしまうことがある
貸したお金は、いつになったら返してもらえるのでしょうか。お金を貸し借りしたときに、「いつまで
に(あるいは、何か月後に)返す」と約束していれば、決められた日(返済期限)までにお金を
返してもらうことになります。しかし、返済期限を決めていなかったので、いつまでたっても借主
が自発的に返してくれないときは、貸主は借主に対して「(いつまでに)返せ」といわないと、返済
してもらえなくなってしまうことがあります。「いつか返してくれるだろう」なんて放ったらかしにしてお
くと、「時効だから返しませんよ」と借主にいわれて、返してもらえなくなることもあります。そうなら
ないためには、返済期限の約束をしていないときには、貸主は借主に対して返済の請求(これ
を法律の世界では「催告」、一般的には「催促」といいます)をする必要があります。

 

●期限を決めて「返してくれ」と伝える
催告の手段は、口頭・電話・FAX・eメール・郵便など、なんでもかまいません。ただ、証拠を残
すという点では、配達証明付内容証明郵便でするのがいちばんです。手段が決まったら、次は
「借主になにを伝えるか」です。伝える内容は、たんに「返せ」というだけでも十分ですが、「○年
○月○日までに返せ」とか「○○日後までに返せ」というように、期限を決めて催告したほうが、
おたがいにわかりやすいでしょう。このようにして催告をしたあと、借主がすぐに貸したお金を返して
くれればいいのですが、期限を過ぎても返してくれないことがしばしばあります。そのようなときに
は、借主の態度によっては、裁判所を使ってお金を取り戻すことを検討しなければならないで
しょう。なお、期限が過ぎても相手が返してくれないときには、貸したお金だけでなく、損害金も
請求できます。