お金の返し方にはいろいろあります

返済方法にはどんなものがありますか

●返し方はいろいろ
お金の返し方にはいろいろあります。いくつかポイントを押さえておきましょう。第1に、「お金で返
すか、モノで返すか」です。基本は「お金で返す」ですが、貸主が「モノでもいいよ」というなら、
モノで返すこともできます。第2に、「一括で返すか、分割で返すか」です。これについては、返済
期限に一括で返すのが原則です。ただし、貸主が「分割でもいいよ」というなら、分割払いもで
きます。この場合は、たとえば「毎月○万円ずつ、月末に支払う」というような約束をする必要が
あります。銀行などの金融機関からお金を借りたときには、いろいろな分割払いの方法があり
ます。なお、一括でも分割でも、お金を返すときには必ず領収書や振込の明細書などをもらい
ましょう。もし貸主が領収書などをくれないときには、借主は「領収書をもらえなければ返済でき
ません」といって返済を拒否することができます。第3に、「どんな方法で返すか」です。手渡し、
郵送、振込など、どんな方法でも、貸主に確実にお金が届けば大丈夫です。なお、手渡しの
場合には「どこで返すか」という問題が、郵送や振込の場合には「手数料は誰が負担するか」
という問題が起こります。「どこで返すか」については、@返す場所の約束があればその場所、
A約束がなければ返済時の貸主の住所、となります。手数料については、@負担する人につい
て約束があればその人、A約束がなければ借主、が負担することになります。

 

●おたがいの貸し借りを差し引くことができる
また、特殊な返済方法として、相殺というものがあります。たとえば、1万円を借りた借主が、
貸主の本代3000円とパン代200円とを立て替えたときに、借りた1万円から立て替えた3200円
を差し引いた6800円を返済することがあります。このような差し引き計算のことを法律の世界
では相殺と呼びます。相殺には、相手方の承諾をもらってする場合と、承諾をもらわずに一方
的にする場合があります。相手方の承諾がある場合はそれほど問題ありませんが、承諾をもらわ
ずに一方的に「相殺するよ(差し引くよ)」というには、返済期限が来ていることなど、いくつか条件
があるので注意しましょう。