借主が貸したお金を返してくれないときはどうやって取り戻せばいいですか

借主が貸したお金を返してくれないときはどうやって取り戻せばいいですか

●裁判所を使って貸したお金を取り戻す
「返済しないので借主に請求したんだけど、なんの反応もない」こんなときには頭に血がのぼって、強引
に返済させたり、無関係の家族に無理やり返済させたりすることがよく起こります。もちろん、このような
行為は許されませんし、一歩間違えば、逆に損害賠償を求められたり、犯罪になってしまいます。
返済期限が来たのに借主がお金を返してくれない、請求しても返事もしないそんなときには、法的な
手続きを使って貸したお金を取り戻しましょう。要は、裁判所を通してお金を取り戻すのです。
裁判所を通して取り戻すには、いくつかポイントがあります。まず、「借主に、貸したお金の額に見合った
責任財産があるか」です。責任財産とは、借主名義のもので、最低限度の生活に不可欠なものを
除いたもののことです。なお、責任財産であっても、担保に取られていたり、クレジットで買ったものだっ
たりすると、価値がない場合がありますから注意しましょう。責任財産の有無がはっきりしたら、次は
「証拠集め」です。お金の貸し借りは、@返還の合意と、Aお金の受け渡しによって成立しますから、
まず、この2つの事実を立証しましょう。具体的な証拠としては、借用証書や領収書になります。
そして、返済期限がもう来ていることを立証します。具体的な証拠は、借用証書や「返せ」という
通知(催告書)です。これだけの証拠がそろえば準備は万端です。さっそく裁判所に行って訴訟を
起こしましょう。

 

●裁判所を説得する
訴訟のなかで裁判所が私たちに聞きたいことは、大きく分けて2つです。第1に、「いくら相手に払ってほし
いのか」です。まだ返してもらっていない金額や利息、損害金の金額をはっきりと裁判所に伝えましょう。
第2に、「@返還の合意、Aお金の受け渡し、B返済期限が来ているか」です。これらのことについて、
伝えるだけではなくて、証拠を提示して、裁判所を説得しなくてはいけません。裁判所が納得すると
訴訟(裁判)が終わって、判決を言い渡されます。

 

●それでも返さないときは財産を差し押さえる
しかし、「判決が出ても、借主が払おうとしない」ことがよくあります。こんなときでも、「裁判所が判決を
出しているのだから」と思って、強引に返済をさせたり、勝手に借主のものを持ち出したりしては絶対に
いけません。やはり、逆に損害賠償を求められたり、犯罪者になってしまいます。 「それじゃあ、どうす
ればいいの」といいたくなるかもしれませんね。判決が出ているのに借主がお金を返さないときは、裁判
所に行って差押えの手続きを取りましょう。もちろん、借主が責任財産をなにも持っていなければ差押
えできませんが、責任財産があればそれを差し押さえて、これを売却した代金のなかから貸したお金を
取り戻すことになります。